
過疎化は一部の地域だけの問題ではなく、日本社会全体が向き合うべき課題です。岐阜県山県市では、学校の統廃合による地域衰退を防ぐため、「山県学園構想」として小中学校を地域の核に残す独自の取り組みを進めています。私たちはこの構想に共感し、現地を訪れて防災活動を行うことで、地域課題を自分ごととして考える一歩としました。
2025年6月22日、私たちが山県市を訪れ、防災お菓子ポシェット教室を実施した背景には、この「山県学園構想」がありました。
過疎化や地域課題を“知識として知る”だけでなく、実際に現地に足を運び、自分の目で見て、触れて、感じることが大切だと考えたからです。現地を訪れること自体が、わずかではあっても地域への経済的な支援につながり、また参加者一人ひとりの意識を変えるきっかけになると考えました。
山県市では、市ならびに教育委員会の協力のもと、「おいしい防災塾」代表理事であり、関西支部会員でもある西谷氏を講師に迎え、「防災お菓子ポシェット教室」を実施しました。

この教室は、非常食としてのお菓子をポシェットにまとめる体験を通じて、防災を身近に感じてもらう取り組みです。しかし、単に“お菓子ポシェットを作る”ことが目的ではありません。
子どもたちや地域の方々が、防災を自分ごととして考え、楽しみながら学ぶこと。そして、学校や地域、外部の人材が関わり合うことで、「教育」と「地域」「防災」をつなぐ新しい形をつくることに、この取り組みの意義があります。実際に教室は、「山県学園構想」と連携した防災教育の一例として好評を得ることができました。
過疎化という大きな社会課題に対して、私たち一人ひとりができることは決して大きなことばかりではありません。しかし、まずは現状を知り、関心を持ち、現地に足を運び、できる形で関わることが第一歩になります。今回の山県市での活動は、その「はじめの一歩」として、私たち自身にとっても大きな学びの機会となりました。
これからも私たちは、防災を切り口に、地域や教育、社会課題と向き合う活動を続けていきます。今、私たちにできることから――。その小さな積み重ねが、未来につながると信じています。