2025年(令和7年)4月26日(土)のぶらりと歩こう会は、「横浜市電保存館と根岸なつかし公園旧柳下邸
を散策」でした。
根岸駅に10名が集合しました。根岸駅は、参加者の北見さんの最寄り駅、歩く途中、北見さんから、埋立前の根岸湾の名残だという釣宿、ショッピングセンター敷地の前身、道路の名前、鎌倉幕府落ち武者の慰霊碑の案内等があり有意義でした。そのひとつが昭和15年に開場した民間の根岸飛行場はサイパン経由パラオへ17時間で結んで、なんと大型飛行艇が就航していたことを案内板前で説明してくれました。当時の料金は東京大坂間の7倍も驚きでした。

横浜市電は1904年の誕生から1972年に全線廃止され滝頭車両工場跡地に翌年横浜市電保存館ができました。懐かしい車両が7台静態保存され車内は木張りの内装が目を引き、乗車口から車内までの高さがバリアフリーの無い時代を反映しています。
横浜市内の交通網のジオラマや横浜開港からの開拓や開発の歴史も展示され、市電が横浜市内を走るビデオでは当時の街並みや自動車が郷愁を誘います。廃止後一時トロリーバスが走り、市営バスの充実、地下鉄の開通や私鉄の相互乗り入れなど市内の公共交通機関も時代と共に変化しています。


横浜で明治初頭から大正時代に有数の「銅鉄引取商」柳下家だった邸宅の敷地を横浜市が買受し敷地は寄贈され「根岸なつかし公園 旧柳下邸」として無料公開し大正~昭和初期の暮らしの雰囲気が体験できます。
建物は大正中期に和風建築と関東大震災後に追加された洋館が特徴です。ちょうど五月の節句飾りの鎧兜や武者人形が多くの部屋の座敷に飾られています。雛人形の時期にも多くの飾りがあり大人気だそうです。敷地は土地の高低さを活かし数多くの植木などがよく手入れがされています。