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支部・グループからのお知らせ

2025.10.08

神奈川支部

【神奈川支部】ぶらりと歩こう会「伊勢原の地形を体感して 太田道灌物語その1」

2025年9月27日、「伊勢原の地形を体感して太田道灌物語その1」を開催しました。
初参加の方を含め9名が伊勢原駅に集合しました。
駅前には大山阿夫利神社の大きな鳥居があり、10月4日・5日に開催される第58回伊勢原観光道灌まつりを前に多くの提灯が飾られ、太田道灌が地元の人々に親しまれていることを感じました。

まず訪れたのは、悲劇の最期を遂げた地・伊勢原に建つ太田道灌公の銅像です。江戸城を築き、文武両道の名を馳せた道灌は、関東各地に数多くの銅像が残されています。


その後、道灌の墓へと続く農道を、収穫を控えた田んぼの間を歩きながら進みました。黄金色に染まりつつある稲穂を眺め、今年の豊作を感じ取ることができました。


小川沿いにある「首塚」と伝わる墓所は整備が行き届いており、静かに歴史の重みを感じさせます。市内にはもう一か所お墓があり次回に訪れます。

さらに坂を少し上ると大山道柏尾通りに出ると延喜式内相模国13社の一つ高部屋神社があります。茅葺屋根の拝殿の軒下に亀に出会う浦島太郎、その上に乙姫と竜宮城の彫刻を見上げました。本殿は小さいながら正面の柱間が5つある五間社流造という形式で県内では鶴岡八幡宮若宮本殿、箱根神社本殿などにしかない珍しいものです。


その後、国道246号(かつての大山道・青山通り)の歩道橋から、四方に起伏がある地形が感じ取れ、国道が山裾を縫うように走るのが判ります。そして丸山城址公園に到着です。

丸山城址公園では、かつての城跡が土地区画整理に伴う調査で確認され、堀や土塁、竪穴状遺構が確認され、室町時代後半の土器、陶器類が出土し、再調査で再調査し二段の土塁や仕切状の堀などが見つかり丸山城址公園として整備されました。

コスモスの群生を見ながら2か所のベンチに分かれ、それぞれ昼食をとり、食後に記念撮影を行いました。

なだらかな坂道の多い行程を歩いた後は少し疲れも感じましたが、心地よい秋の風とともに、伊勢原の自然と歴史をたっぷり味わう一日となりました。
帰路は、伊勢原駅へ向かうグループと、JAの直売所で地元の味覚を楽しむグループに分かれ、それぞれに余韻を楽しみながら帰途につきました。