第26回ぶらりと歩こう会「湘南銀河大橋と相模の国府跡」を10月22日(土)に8名の参加で開催しました。集合のJR平塚駅からバスに乗って先ずは旧相模国大住郡にあった国府跡を訪れました。平塚市東部にある国府跡のモニュメントは片側2車線の幹線道路沿いの歩道に小さくて目立ちません。長年にかけて国道129号線から圏央道や新湘南バイパスに通じる幹線道路建設のため発掘された遺跡調査で8世紀中頃には古代相模国府が置かれていました。国府は国分寺がある海老名から平塚そして大磯へ移ったとの説がありました。 |
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この発掘調査から海老名の国府は存在せず平塚の国府が地震の被害で平安時代末期に大磯へ移ったとされました。500mから700mにわたる都城のような一定の区割り、南北22m東西11mの大きな廂付大型掘立柱建物痕跡や金銅仏、多くの鍛冶遺跡、政庁を意味する墨書土器の出土、金具紐帯が多く出ました。また国府想定域(東西約2km、南北800m)内を東西に貫く幅約9mと側溝がある古代東海道が通っていました。足柄峠から南足柄市を通り伊勢原から平塚の国府を抜け藤沢から鎌倉、葉山、走水から上総国へと推定されます。 |
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国府跡から相模川の湘南銀河大橋は平塚市と寒川町を結び360度の眺望には全員が喜びました。薄曇りの中、富士山を中心に伊豆、箱根、丹沢の山々が望め、はるかに伊豆大島も望めました。茅ヶ崎、寒川、厚木インタ周辺まで見え相模川を取り巻く地形がよく判ります。相模国の四之宮の前鳥(さきとり)神社は修学・学問の神、活動と福禄の神、火難除けと安全守護の神の三柱を祀っています。七五三のお参りもあり由緒ある神社です。境内の梵鐘には今年の大河ドラマの源頼朝・政子と来年の徳川家康の名が刻まれています。 |
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