師走の2日(土)のぶらりと歩こう会は晴天に恵まれ「幻のゴルフ場クラブハウスと藤澤洋蘭で目の保養」を9名の参加です。1932年(昭和7年)に開業し、わずか11年で幻となった藤澤カントリー俱楽部は小田急線善行駅の一帯にありました。20万坪の敷地に6383ヤード、18ホールを高低差の地形を巧みに取り入れたコースは富士山や伊豆、箱根、丹沢の山並みや眼下に江の島から広がる相模湾の眺望を誇りました。開業翌年には日本プロゴルフ選手権が開催され、米国大リーグ選抜チームで来日したベーブルースもプレイをしました。 |
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3階建てコンクリート造でスパニッシュ様式を取り入れたクラブハウスだけが現存します。太平洋戦争によりゴルフ場が閉鎖に追いこまれ、戦後ゴルフ場は学校、児童福祉施設、県の体育施設などになりました。クラブハウスは近くにあった藤沢飛行場の司令部として使われ、終戦後は米軍の接収になり、県の運動施設時代には各種競技の合宿地となりました。戦前のクラブハウスで現存する貴重な建造物として、現在は改修が行われ往時の面影が残り国の登録文化財になっています。記念撮影後には藤澤洋蘭までさらに歩きます。 |
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園主の湯澤与志男さんから施設野菜から洋蘭栽培に経営転換するまでの苦労、カトレアと胡蝶蘭の栽培の違いや洋蘭を取り巻く業界の裏話、最近の温度管理の経費増大などの説明を受けました。また、購入後の栽培のポイントとして温度や水やり、日照などの要点も教えてもらいました。併設する直売所では歳末展示で色とりどりや大小の洋蘭を見ることも出来、市中の花屋さんより安い値札に驚きました。自宅用に購入し宅配を頼んだ参加者もいました。会はここで解散し、希望者はその後歩いてJAさがみの大型直売所で各種野菜などを購入しました。 |
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